標準語に直すと
こんばんわ、杉山です。
それでは、これから私が北海道弁について皆さんにお教えします。
すでに「しばれる」という言葉はすでに全国的に有名ですよね。しかし、まだまだ北海道弁は奥が深いのでしっかり覚えてください。
「ゴミなげて(ゴミを捨てる)」、この言葉は北海道内では一日に何回も使います。「めんこい(かわいい)」は皆さんでも分かると思います。
では始めましょう。
先日、友達と一緒に家族でキャンプに行ったのですが、途中、車の中ではこどもが狂喜乱舞※1し、移動だけで疲労困憊※2です。
買い物をしに行ったら、今度はおかしの前で泣き叫び周囲の注目を浴びて※3しまうし、かわいくないですよね。それでも、やっとキャンプ場に着いて気をとりなおし釣りに出かけたのです。
そうすると、小魚ばっかりで参りました。まあビールのつまみぐらいにはなるかと思い棒に刺して干しておいたんですよ。
お米をといで、水に漬けておいて、その間に冷たいビールを飲もうと見てみると、干しておいた魚が風で棒ごと飛ばされてしまって砂まみれで滅茶苦茶でした。
すでに食する状態ではないので、あきらめて漬物をつまみにしようとして密封容器のフタを開けてみると糸を引くような状態※4でとっても食べられるものではありませんでした。
妻が日のあたる場所に漬物を放置しておいたらしいのです。粗忽(そこつ)もの※5ですね。せっかく買ってきたカニも傷んでおりました。もったいない※6ことをしました。
すこしあたりが暗くなってきたので手が汚れるので軍手をはめて火を点けようとしましたが見当たりませんでしたので。しかたなく車に取りに行くと大量な蚊に攻撃を受け、手も足も顔も刺されてしまいました。
非常に痒いけど、ちょっとでも触ると、ますますかゆくなることが予想されますが、我慢できずに引っかいて※7しまい出血してしまいました。そう大した出血ではないので大丈夫です。
火の前に座り、近隣施設に引火しないように十分に監視※8してウイスキーを舐めていたところ、気が付くとすでに周りは寝てしまったようです。テントに入るのが私が最後入館者※9だったため傾斜地しか場所が空いてなく、どうも今ひとつの体勢が悪く※10で結局、朝まで熟睡することは不可能でした。深夜に妻を起床させ場所の交換を要求※11しましたが、交渉は残念ながら決裂し場所の交換は成立しませんでした。
以上が北海道弁での話かたですが、そう、難解ではなかったのではないでしょうか。朝昼晩、九九の要領で何度も口に出して暗記して※12北海道ではかっこよくふるまって※13ください。
そろそろ疲れてきたので終わりにしたいと思います。それではごきげんよう。
※1 おだつ - 友人がいるため調子にのってはしゃいでいる様子
※2 ゆるくない - 子供のわめき声と、それを押さえようとする妻の声が頭の中を駆け巡り疲れること
※3 だはんこく - おかしの棚から離れようとせず、両親に反乱を起こしている様子
※4 あめる - 食品が酸化腐敗を起こしねばってくる状態
※5 はんかくさい − バカヤロー、アホンダラ、鳥頭(鳥は3歩進むと前のことは忘れるからだそうです)
※6 いたわしい - せっかく高い金だして買ったのにどうしてくれるんだ
※7 かっちゃく - 爪で刺されたところを掻き毟るとこ
※8 ばんぺい − 火の粉が他に飛ばないようデレッキ(火バサミ)で加減する
※9 げっぱ − さっさと寝るんじゃねーよ
※10 あずましくない − あげくに寝袋の皺が脇腹に当たっていずいし
※11 ばくる − 自分ばかりいい思いすんなよ、疲れているだから変わってくれよ
※12 はっちゃきこく − 普段、使わない言葉なので忘れてしまわないよう努力しましょう
※13 いいふりこく − よそもんと思われないために
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